最初に乗っていたホンダ プレリュードSi VTEC(BB−4)。前期型。
カラーはグラナダブラックパール。


スタイリングは先代プレリュードから大きく変わりました。
当時、フロントもリアもデザインが斬新でスポーティな力強さを感じました。
グリルレスでヘッドライトの内側のエアインテークが特徴的です。
ショートホイールベースでロー&ワイドなところもコーナーを得意としそうな
印象を受けます。




絞り込まれたテールと三角のランプが特徴的なリアビュー。
当時、三角のテールランプはかなり斬新でした。




デザインもさることながら、この車の一番の特長はエンジンでしょう。
2.2リッター(当時としては特異な排気量)直4DOHC VTEC。
可変バルブタイミング機構、低回転時と高回転時でカムが切り替わるという技術を使ってます。
これによりNAながら実用域の燃費とスポーツ走行時のパワーを両立しています。
実際、5500rpmからまるで別のエンジンになったかのように音が変わり、
伸びがさらに良くなります。これは非常に快感でした。




4灯のクリスタルヘッドライトも綺麗で好きでした。今でこそ多くの車がこんな感じに
なってるけど、当時はアコードに採用されてたぐらいでまだ珍しい方式でした。
ちなみにマイナーチェンジで2分割のエアインテークが3分割になり、ウインカーレンズが
クリアになったけど、どちらも前期型の方が好きだったので良かったです。




ライト点灯中。クリスタルヘッドランプに対してフォグランプはプロジェクタータイプでした。
ヘッドライトはスモール時にはこのように青くなるようにしてました。

ホンダはハイビームの切り替えがレバーを手前に1度カチっと言うまで引くと切り替わります。
トヨタや日産なんかは奧に倒すとハイビームになるけど、ハイビーム中にウインカーが
操作しづらいのでホンダ方式の方がいいかな、と思いました。
逆にホンダ式はパッシングの時に引きすぎると切り替わっちゃって知らずに
ハイビームになってる事もあるけど。




今見てもいい感じな三角テール。そこから前に続く曲線美もまあまあかな。
多くの車は後ろを見ると車名とグレード名がわかるけど、この車はグレード名は分からなかったです。
リアウインドーの一番下に小さくVTECと書かれてました。
プレリュードという名前、音楽でいう序章や第1楽章ですね。当時のホンダは
ビートやコンチェルト等、音楽関係の単語を車名によく使ってました。




運転席から助手席まで続く独特なインパネ。
普通の車は運転席側だけメーターパネルが盛り上がってますが(センターメーターも増えてきたけど)、
これは一直線です。しかし左側は殆ど何も表示されないブラックスクリーンです。
写真はわざと警告灯がついた状態で撮影したけど普段は時計、温度、燃料計しか出ません。

エアコンの操作系は小さくシンプルで使い勝手は良かったです。




横のエアコン吹き出し口のデザインがまた変わってました。機能はともかくかっこよかったです。
ドア側に吹き出し口があるのでドアを開けると吹き出し口の接続口が出てきます。
こんな構造のためかドアは分厚くて重かったです。パワーウインドーのスイッチも
変わった位置についてます。デザインはともかく、使い勝手は悪かったです。




デザイン優先のためかメーター位置はやや低めでした。水平よりやや下から
半円を描くような針の動きになってます。メーターパネルの横はスピーカーになってます。
この位置にこのサイズのスピーカーがついてるのはなかなかいいですね。
ステアリングはホンダ純正の4本スポークタイプ。右の方に付いてるスイッチは
クルーズコントロールで、アクセルを踏まなくても一定の速度を保ってくれます。
上のボタンで加速、下のボタンで減速します。ただ、110km/hまでしか使えないので
高速道路の追い越し車線の流れにもついていけず、結局役に立たない機能でした。(苦笑)




変わった特徴、まだあります。知り合いのカローラFXに乗ったときメーターが真っ赤に光って
スポーティな感じで感心したことがあるけど、これはその逆で青く光ります。
視認性は必ずしも良いとは言えないけど、雰囲気重視でしょうか。確かに雰囲気は良かったです。




メーターと同じく時計、計器、エアコン、オーディオ、シガライター等内装のイルミネーションも
青に統一されていて綺麗でした。純正オーディオはアルパイン製のラジオ/カセットデッキでした。
これにSONYのCAR DiscmanでCDも聴けるようにしてました。
ディスクマンの最高級機だけに音は良かったです。(型番に9の付くSONY製品は良いです)

ダッシュボード左側には青い液体の芳香剤を置いてました。飾り用に栓は開けずに
置いておくだけ。その後ろに青いイルミネーションをつけて青く光るようにしました。
実際に香りを出すための芳香剤はシートの下に置いてました。




プレリュード純正の7本スポークアルミホイール。205/55 R15でタイヤは
ピレリのP600を履いてました。(純正タイヤではない)
今見るとホイールのデザインも悪くないですが、当時は5本とか6本スポークがいいなぁとか、
16インチや17インチにインチアップしたいなぁとか、レジェンドの純正ホイールもいい感じかも
とか思ってました。後期型のプレリュード純正ホイールがこれよりかっこよかったのも
ちょっと悔しかったです。(苦笑)
車高も下げたかったけど、結局手放すまで車高もホイールもノーマルのままでした。




「軟弱物!それでも男ですか!」byセイラさん
と言われそうですが、サンルーフもついてました。
まああればあったで快適なカーライフが過ごせます。

後部座席は子供用?ってぐらい狭いです。非常時や荷物用と割り切るべきですね。
助手席は運転席側から簡単に倒せたりします。青いイルミネーションや
助手席まで一体感のあるインパネもそうだけど、この機能があるがために
プレリュードはナンパカーと呼ばれてました。(苦笑)

サスペンションは前後ダブルウィッシュボーンを採用してたけど、ホンダの奴は
コンパクトな作りで本格的な物ではなかったです。
ミッションやボディ剛性も貧弱な感じがしました。ただエンジンは本当に良かったです。



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